心から申し訳ないこと

2022年6月22日

 

今まで生きてきた人生の中でも

 

心から申し訳なくて

 

ごめんなさいで

 

悲しくて悔しいことをしてしまった。

 

起こってしまった

 

 

 

 

夫と買い物をすませて車で帰宅中

 

街灯のない一般道を走行していたら

 

鴨にぶつかってしまった。

 

40キロ程度で走っていたけど

 

車のライトに照らされて

 

道路の真ん中に鴨が見えた時

 

もうどうしようもなかった

 

運転していた夫は

 

すぐにハンドルを左に切ったけど

 

「車はすぐに止まれない」

 

本当にその通りで

 

ガタンて音がして

 

鴨に当たってしまった

 

夫「ごめん、無理だった」

 

夫の言葉

 

私は絶句

 

まさか自分が

 

動物をはねてしまうなんて

 

そんなことが

 

人生でおこるなんて…

 

予想もしていなかった。

 

電車だって

 

鴨の親子が横断するときは止まるのに

 

私は止まれないのか

 

すごくすごく悔しくて

 

虚しくて

 

どうしようもない感情で大泣きした

 

同時に

 

夫をせめてしまった

 

なんで後ろに車いないのに止まらなかったの!!

 

なんでクラクション鳴らさなかったの!!

 

なんでなんで・・・!!!!

 

そんなこと言っちゃいけないのはわかっている

 

でも言ってしまった

 

黙っていられなかった

 

同時に心の中では

 

どうして私はちゃんと前を見ていなかった

 

どうして窓に張り付いている蜘蛛ばかり見ていたんだ

 

どうして咄嗟に「止まれ!!」の言葉が出なかったんだ

 

どうしてどうしてどうして

 

そればかりだった

 

 

帰宅後

 

私たちは口を利かなかった

 

ケロリとしている夫にも腹が立った

 

夫は田舎育ちで

 

子供のころから動物の死骸にも慣れている

 

実際

 

もっと大きな鳥をひいたこともあると言った

 

都会育ちの私には

 

そういう感覚が理解不能で言葉がなく

 

心のやり場がなかった

 

もしも今

 

夫への愛情がなかったら

 

ぶつかる前と同じように夫を想えただろうか…

 

 

家に到着してすぐ

 

買ってきたものを廊下に突っ込んで

 

すぐにスマホで調べた

 

ロードキルという言葉あること

 

野生動物にぶつかることは交通事故であることなどなど・・・

 

知らないことだらけだったが

 

バーーーっとサイトをざっと見て

 

すぐにまた上着を羽織り

 

ビニール袋と使い捨て手袋を持って車へ

 

夫「どこいくの?」

 

私「鴨のところ」

 

夫「なんで?」

 

のやり取りからいろいろあって

 

結局夫も一緒に来てくれて鴨の元へ

 

現場に引き返しながら

 

いませんように

 

いませんように

 

願ったけれど・・・

 

時間は戻せない

 

鴨は道路の隅っこに倒れていた

 

ライトに照らされた時には

 

二羽見えた気がしたけど

 

一羽だけ倒れていた

 

私たちがぶつかったのは車の右側

 

でも鴨は左側の道路の隅に倒れていた

 

たぶん

 

私たちがぶつかったあとに

 

対向車にも当たってしまったのだろう。

 

野生動物を素手で触るのは危険だから

 

車をとめてビニール袋で鴨をくるみ

 

人通りのない安全な場所に移動させて

 

そっと森の茂みに寝かせた

 

(当たり前ですがビニールは持ち帰り捨てました)

 

なにが正解はわからず

 

他に方法が思いつかなかったから…

 

ビニール袋に入れた時

 

まだ柔らかくて

 

グッタリしていて

 

首が折れている感じだった

 

道路には少量の血が点々とあって

 

もう

 

なんとも言えない感情になった

 

鴨に手を合わせて

 

ごめんなさいと何度も言った

 

もしもツガイだったのならば、

 

相方の命を奪ってしまいごめんなさい

 

ごめんなさいしか言いようがなく

 

本当にごめんなさいばかりだった

 

 

これを書いている今も

 

ずっと引きずっている

 

車に当たった音が耳から離れない

 

いつまでも気にしていると

 

動物霊を連れてきてしまうという記事があったけど

 

気にしないなんて普通無理でしょうこれ。

 

昨夜は10時に寝たけれど

 

何度かうなされて起きたし

 

微熱が下がらない

 

精神的なものでしょうね。

 

もし動物霊なら

 

ごめんなさいと直接言いたい

 

でも私は幽霊見えないから心で謝るしかない

 

自業自得でしかないので

 

もうトラウマレベルというかトラウマだけど

 

鴨はもうこの世にいないから

 

同じことが二度と起こらないように運転し

 

罪悪感は

 

時間が解決してくれるのを待つしかない

 

こんなこと

 

日記なんかに書きたくなかったけど

 

書くことにした理由は懺悔であり

 

この世にあの鴨がいたってことを記録に残したかった

 

そんな気持ちで書いた

 

 

動物が道路に出てきてしまうこと

 

それは当たり前のことなんだよね

 

道路なんか

 

もともとは森や自然の場所で

 

動物たちが行き来して暮らしていた

 

そこを人間の都合で勝手に切り開いて道を作った

 

そこを車が走るようになった

 

綺麗事とかじゃなく

 

ある意味

 

「道路を通らせてもらっている」くらいに

 

私はいつも思っていて…

 

それなのに

 

本当に申し訳なく思う

 

ごめんなさい

 

世の中の車がすべて空中移動になればいいな

 

または瞬間移動が実現すればいいな

 

凹む

 

当分凹む

 

ごめんなさい